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古典音響機器ギャラリーT&C Classic Audio Equipment Gallery

〜半導体開発の原点に立ち戻る〜

- 2014.08.27 -

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T&C Classic Audio Equipment Gallery

第十八話        エジソン蓄音機チッペンデール

第18話は少し話を戻しましてエジソンが自慢の蓄音機「チッペンデール」についてお話しします。

これはエジソンの逸話として聞いたことが有ると思いますが、舞台で歌っていたソプラノ歌手の歌声からいつの間にか蓄音機と入れ替わっていたという話です。

エジソンC-250蓄音機は1915年にエジソンの代表的な高級モデルとして「チッペンデール」(イギリスの家具デザイナーの名前チッペンデールに由来)と呼ばれましたが1919 年 4 月にエジソン研究所モデルとしてC-19 チッペンデールと呼びました。

他のモデルと区別をするためにターンテーブルやレプロデューサー(音を拾う部分)など金属部分を金メッキしてあります。

有名な“歌手と蓄音機のすり替え”は、当時有名なソプラノ歌手のアンナ・ケースが舞台で歌い、途中でこの蓄音機チッペンデールにすり替えたが多くの観客はすり替えに気が付かなかったと言われ、各地の舞台でこの実験が行われました。



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1916年 当時の記事

C-19 チッペンデール



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ソプラノ歌手アンナ・ケース

エジソンと 蓄音機チッペンデール

エジソンはそれだけチッペンデールの音質に自信を持っていたわけですが、現在でもアンナ・ケースのレコードをこのチッペンデールで聞くと多少のスクラッチノイズはあるもののドアを開けた隣の部屋で漏れ伝う音を聞くと本物と思われるくらい素晴らしい音質と音量です。

当時は蓄音機も家具と同じ位置づけでしたのでチッペンデールのように高級木材と木目やデザイン性が高級機の象徴でしたが現在では中型蔵庫ほどの大きさと70Kgを超える重さ、そして1曲ごとに重たいレコードをセットする手間などを考慮しますと今でも我が家に設置できる方は少なく、数千曲が手元で聞けるスマホなどに慣れた方からは粗大ごみ扱いを受けそうですが・・・。

このチッペンデールは手巻きゼンマイ駆動で電気などは使わないのに音量調整のボリューム(スライドバー)が付いています。とは言っても野球ボールくらいの大きさのフェルトボールをホーンの音の出口に出し入れすることでミュート効果を使った簡単な機構ですが良く考えられています。

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音量調整機構

チッペンデールは全面下側キャビネット扉を開けるとエジソンレコードが大量に収納できる仕切り付レコード入れになっています。

平成30年5月2日

中鉢 博

 

 

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